独学で東大院機械工学専攻の院試対策

2023年度入試に他大から独学で合格した男による、下剋上の物語。

TOEFLiBTの勉強法

この記事はTOEFLiBTで86点を取った私と、104点を取った私の妹の経験をもとに書いています。我ながら信頼に値する情報だと思っています。参考にしていただければ嬉しいです。

必要な教材

 iBT対策の記事を見ると参考書がいくつも必要なように思えてしまいます。しかし、実際は単語帳と過去問があれば大丈夫です。

単語帳

 単語帳はぶっちゃけなんでもいいです。私もいくつか比較してみましたが大差ありません。強いて言うなら収録語数が少ないやつのほうがいいかもしれません。あんまり語数が多いとやる気なくすのでw 私は5600語収録のものを使っていましたが、結局半分もやらずに終わりましたw

過去問

 他所がつくった対策問題集の使用を勧めているサイトがよくありますが、個人的にはあまりオススメできません。ああいったものはiBT本試験とは作りが微妙に違うからです。センター模試の問題がなんとなくセンター過去問と違う、あの感じです。過去問より良い教材はありません。過去問を信じましょう。

 過去問はTOEFL KMFを使って解きましょう。TOEFLの過去問を無料で大量に公開している中国のサイトです。PCで問題を解けるので本番の練習にもなります。詳しくは下記のリンクをご参照ください。

www.path-to-success.net

勉強法

過去問だけでいい

 Reading, Listening, Speaking, Writingと4つのSectionがありますが、どれに関してもひたすら過去問を解きまくりましょう。あの独特な試験問題に慣れていくことで自然と点数は上がっていきます。これが一番の勉強法です。他に言うことは何もありません。私自身、塾に行ってみたり対策問題集をやってみたりいろいろ試しましたが、結局過去問演習が最強でした。

Sectionごとの情報

Reading

 各大問の最後にある、要約問題みたいなやつは合っている確信があるもの以外は時間をかけないほうがいいです。あの問題はReadingのクソムズ文章を難なく読める人じゃないと完答するのは厳しいので。Readingは単語練習にもなります。わからなかった単語の意味を調べて覚えるのは単語帳を読むよりも頭に入ってきやすいです。しかも過去問に出てきた単語は本試験でも出ることがよくあるので一石二鳥です。

 個人的には時間配分が全Sectionのうち一番キツい分野だと思います。大問1つにかける時間を決めておいて、時間になったら潔く運試し適当クリックをかまして次の大問にいきましょう。少しだけならオーバーしても大丈夫だろとか思ってたらいつの間にか最後の大問で時間が半分くらいしかなくなっていたことがありました。

Listening

 何よりもまずListeningに一番時間をかけたほうがいいです。SpeakingとWritingでもリスニングした内容をもとに答える設問が用意されているからです。Listeningは演習量が点数に直結しやすく、一番点数を伸ばしやすいSectionだと思います。

 解答時間はReadingよりも余裕がありますが、悠長に選べるほどではありません。

Speaking

 日本人にとってSpeakingはiBT界最強の敵です。私も一番苦労しました。例えば次のような問題が出ます。

団体競技個人競技、あなたはどちらが好きですか?15秒で考えて、45秒間話してください。」

 

できるわけないだろ!!!

 

 ということで最低限テンプレートは用意しておいたほうがいいです。ググればいくらでも出てくるので自分に合うものを使いましょう。一応私が使っていたテンプレートも貼っておきます。この他にも掲示板を見て話す男女二人の会話を要約したり、講義の内容を要約したりと荷が重すぎます。Speakingは爆死しない程度の出来を目指しましょう。

Speakingテンプレート

Writing

 IntegratedとIndependentのどちらも、指定された文字数は必ず書きましょう。支離滅裂なことを書いていなければ18点くらいは来ます。あとは同じ意味の表現を繰り返し使うときは語句を変えることが大切かなと思います。「たくさんの」であれば "many" "a lot of" "a variety of" "various" のような感じです。

 またこちらもSpeakingと同じく、テンプレートを用意しておきましょう。

Writingテンプレート

目標点数

 合格者平均を確実に超えておくためにも、まずは80点を目標にすることをおすすめします。90点取れれば最高ですね。recal様のTOEFLスコアの点数換算の考察記事から、合格者の平均スコアは70後半〜80点くらいだと予想できます。オープンラボにいた先輩も大体皆70~80点だったと言っていたので間違いないです。(追記:2023年度入試の結果から、この点数換算は正しいことが証明されました。) ただし、100点を目指すのはコスパが悪いのでやめたほうがいいです。妹が帰国生入試でTOEFL対策を半年以上していたのですが、90点を超えたあと急に点数が伸びなくなり、100点を超えるまで2ヶ月弱かかっていたからです。TOEFL専門の塾の方も100点の壁があるといった主旨の話をされていました。さっさと80点取って、コスパ最高の専門科目対策に時間を使いましょう。

受験会場

 東京で受験予定の方は絶対に田町テストセンターで受験しましょう。受験開始1時間前には開場しているので早めに行きましょう。

田町テストセンター

  • 受験者数が少ない(多くても30人とか)
    • 受付での待ち時間が少ない
    • Speakingも集中できる
    • 隣のブースに人がいないラッキーもある
  • ブースの仕切りが高くて厚く、机の幅も広い
  • イヤーマフ貸出あり
  • 帰りに東京タワーに寄れる

ということで最強です。予約枠はあまり多くないのでそこだけ注意。

ちなみに御茶ノ水テストセンターと飯田橋のどっかで受けたこともあります。

御茶ノ水テストセンター

  • 身分証明書以外をロッカーに入れるように言われ、そこから1時間待たされる
  • ブースはあるが田町ほどの質ではない
  • 左右も後ろも人でギッチリ
  • 人の出入りが激しい

ということで最悪です。なんの暇つぶしもない状態で1時間待たされた疲れと苛立ちで全く集中できませんでした。

飯田橋のどっか

  • ブースという概念はなく、あるのは薄い仕切り板のみ
  • 机の幅が狭い
  • 受付と受験スペースが同じ部屋。当然受験中に受付の声が丸聞こえ。
  • 狭い部屋に限界まで人が詰め込まれる
  • それでいてイヤーマフ貸与なし

ということで論外です。途中で嫌になって全部適当にやって逃げるように帰りました。34点でした。(マジ)

裏情報

猛者だらけ

 iBTの受験者の英語力は異常に高いです。特にSpeakingとWritingの時に実感すると思いますが、どう見ても日本人なのにネイティブレベルの発音や文字入力を平気な顔でこなす人がたくさんいます。iBTは他者との競争ではないので、そういったやべえ奴らにビビらず堂々と受験しましょう。

I live in Tokyo

 マイク調整のとき、"I live in Tokyo."の大合唱が始まりますが、あんなもの言わなくて大丈夫です。軽く咳払いするだけで十分です。なんなら沈黙を貫いたことすらもありましたが問題なく採点されていました。ちなみに友達が受けたとき、"Please discribe the ciry you live in."を連呼していた奴がいたらしい。

テンプレート書き出し

 テスト開始ボタンを押す前にListening用メモ用紙にSpeakingとWritingのテンプレートを書き出しておくと楽です。ちょっとグレーかもしれませんねw

52点ニキ(余談)

入試説明会に参加したとき、後ろにいた内部生2人組がiBTの話をしていたので盗み聞きしたら、Speakingがあるとか知らなくて52点だったわ~wとか言ってた。5月の時点で52点って相当ヤバくないか?と思った。彼はどうなったのだろうか。