独学で東大院機械工学専攻の院試対策

2023年度入試に他大から独学で合格した男による、下剋上の物語。

熱力学 勉強法

傾向

頻出

 熱力学はサイクルが頻出です。オットー、スターリング、ブレイトン、ディーゼルの4つと冷凍サイクルは確実にできるようにしておきましょう。サイクルが出ない年は状態変化みたいなやつを問われることが多いです。H30とかですね。2023はエクセルギーとエンタルピーに関する問題でしたが、なんとこの2つについては10年間出題されていませんでした。こういうことが起こるので、幅広く対策しておくことをおすすめします。ジュールトムソンが出そう出そうと言われて今だに出題されていませんが、あれはどちらかというと物理学系統寄りの熱力学なので出題される確率はかなり低いと思います。

参考書

JSME

 日本機械学会が出版している、超有名テキストです。熱力学は特に評判が良く、東大機械受験ブログでもオススメされている方も多いです。カラー刷りである上に説明も丁寧でわかりやすいので、参考書はこれ1冊で十分です。頻出のサイクルとエントロピーの解説が非常にわかりやすく、何度も読んでいた記憶があります。

 

問題集

四力精選

 東大機械受験の定番です。受験開始直前に読んでいる人も複数人いました。2,3,7章が一番大事なのでまずはこの3つを固めましょう。2023年度は10年以上ぶりにエクセルギーが出題されたので、4章も一応やっておいたほうが安心です。8,9章では10年以上出題されていない蒸気サイクルが扱われていますが、これも10年ぶりにいきなり出題されることもありえなくはないので、不安であればやっておきましょう。1,5,6,章は自分の確認では今までの入試で出題されたことのない分野なので多分やらなくても大丈夫です。自分も全くやらずに入試を迎えました。

 

過去問

 過去問では様々な分野からランダムに1題出題されている印象です。オットーサイクルなど一部のサイクルは複数回出題されていますが、基本的には過去問と同じ題材が取り扱われることはありません。幅広く対策することが求められる分野だと思います。